【ネタバレあり】感想・第26週①前半「あさが来た」：柔らかい心・新次郎の優しさ【玉木宏】

「あさが来た」最終週もいよいよあと2日で最終回を迎えます。現在、3月24日（木曜日）まで放送された第26週「柔らかい心」では、新次郎の優しさが心に残りました。

最終週第26週前半の感想を書いていきたいと思います。

【↓以下3月24日（木曜日）までのネタバレありですので、まだご覧になっていない方はご注意ください↓】

第26週「柔らかい心」前半（3月24日・木曜日）までの感想

新次郎の優しさがクローズアップされた最終週前半

本日3月24日（木曜日）の最後、体調が悪かった新次郎が倒れてしまいました。

今週前半は新次郎の優しさがクローズアップされました。

新次郎が本当に好きなのは”パチパチはん”（そろばん）を持っていきいきと商売しているあさなんですよね。

あさが商売からは引退すると宣言しても、自分のためにそんなことをして良いのかと戸惑う新次郎。

子どもの頃、勉強が禁じられていたあさにオーダーメイドの梅の木で作ったパチパチはんをプレゼントした新次郎は、夫でありながらも「あしながおじさん」のようなところもありました。

お茶や三味線が大好きで遊んでいるだけのように見えて、実はあさが人を探している時は一生懸命探し、あさの周りの人（はつや惚兵衛）が困っていると聞けば内緒で様子を見に行ったり、とすぐに行動を起こす優しく思いやりあふれた人物ですよね。

あさが来た白岡あさ・新次郎語録

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ドラマでの新次郎の人物像は実在した広岡信五郎への想像が広げる

実在した広岡信五郎はどのような人だったのでしょうか。

大阪取引所にあるOSEギャラリーに展示されていた書類を実際に拝見したのですが、ドラマと同じように五代友厚の取引所設立に協力し、自身も名を連ねています。尼崎の紡績会社にもその名を残しています。

【参考】⇒ユニチカ記念館

自身も実業家として活躍しながら、妻・浅子の実業家としての活躍を快く快諾した信五郎は、時代の最先端の人物だと思いました。

また、ドラマの中でも印象的だったのが、主人公あさの周りの人物にもとても協力的なことです。

あさが事業をやりたいと言えば協力し、弟と上手くいくようにとりなす。また、五代友厚や成瀬仁蔵と言った夢溢れる人物は、ともすればライバル意識を持ってしまいそうですが、こちらも新次郎は快く出来る限りの協力をしていました。

事業や大学校が上手くいったのは、目立たないように振舞いながらも影で支えた新次郎の貢献が大きかったと感じました。

【参考】大阪取引所OSEギャラリーに残された史料を見学しました ⇒「あさが来た」五代友厚関連の展示会に行ってきました＠大阪取引所＆企業家ミュージアム - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

新次郎役・玉木宏さんの晩年の演技がリアル

今週の新次郎は体調も思わしくなく、あさと比べてどんどんと年老いていくようでした。

先日「あさイチ・プレミアムトーク」で玉木さんが語った所によると、背中を丸めて首を少し前に出すような雰囲気など、晩年の所作にも心を配ったそうです。

玉木さん演じる晩年の新次郎がとてもリアルで、この世であさと過ごせる日が一日一日減っていく様子と、そんな状況の中も人を思いやって優しさを失わない新次郎に心打たれました。新次郎の三味線の音色に、優しさと哀しさがこもっていましたよね。

音楽の林ゆうきさんのツイートです。サントラには収録されないそうで、ドラマでのみ聴くことができる音源となりそうです。

新次郎さんのお三味線に音楽を付けさせてもらいました。この曲に付けるのは２度目になりますが、一度目はあさの揺れる心と時代の流れを、今回は新次郎さんを見守る加野屋の人間側の心情をイメージして作りました。非常に残念ながらお三味線の原曲が作者不明でサントラには収録されません。#あさが来た
— 林ゆうき (@hayayu1231) 2016年3月30日