(2017.6.21追記あり)ヤフオクユーザーから悲鳴が上がっている「はこBOON休止」のニュース。はこBOONが休止されるとヤフオクにどのような影響があるのでしょうか。
「便利だったのに、なぜ“はこBOON”は休止してしまうの?」
「新規ユーザー獲得数が多くなっているメルカリに人がさらに流れる?」
「ヤフオクが新しい発送方法を作る?」
など色々な疑問がわいてきますよね。そんな観点から、このニュースを検証してみたいと思います。
- 重さと発送先で送料が決まる「はこBOON」は大きくて軽い荷物を発送する時に便利だった
- 「はこBOON」は「休止」ではあって「終了」ではない!再開しそうな雰囲気もある
- はこBOON休止でメルカリに人が流出する可能性も?
- 【追記】ヤフオクと郵便局が連携!2017年6月20日より「ゆうパック(おてがる版)」と「ゆうパケット(おてがる版)」がスタート。はこBOON休止は、日本郵便と提携する前のステップだった!?
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重さと発送先で送料が決まる「はこBOON」は大きくて軽い荷物を発送する時に便利だった
はこBOONのメリットはなんと言っても、荷物の重さで料金が決定するところでした。箱が大きい割には軽い荷物を送る時に、通常のクロネコヤマトの宅急便の料金と比べると格安なのが魅力。
ヤフオクには「ヤフネコ!パック」というお得に発送できる宅急便サービスもありますが、箱のサイズが大きくて軽いものを発送する場合は、やっぱり「はこBOON」の方が送料が安い場合もあって便利ですよね。
なぜはこBOONは休止してしまうの?理由は何?
最近、クロネコヤマトの労働環境や残業代未払い、宅急便の料金値上げなどのニュースが相次いでいました。
重さ(荷物の重量)で料金が決定してしまう「はこBOON」の場合は、例えば、箱サイズ140cmという大きめのサイズの荷物でも2kg以内という軽量の荷物なら、2kgの料金が適用されてしまいます。クロネコヤマトとしてはトラックの容積を占めてしまう上に格安ではメリットがなかったのかもしれません。
また、メルカリの「らくらくメルカリ便」のように取扱量が多ければ、全国一律料金で箱のサイズ別に料金を決定した方が契約として、双方にメリットがあって成り立つ可能性もあります。
「らくらくメルカリ便」の「匿名配送」と「全国一律料金」のメリットが拡大していく中で、「はこBOON」についてはクロネコヤマトもヤフオクで取引する人たちもメリットを感じられなくなってきているのも大きそうですよね。
また、現時点ではファミリーマートのFamiポートを使ってのコンビニ持ち込み発送しかできないところも、ファミリーマートが近くにない人にとっては利用しづらいサービスとなっています。
集荷サービス・匿名配送・全国一律料金・発送できるコンビニの種類など、もしかすると、サービス全体を改善しようとして契約交渉中なのかもしれません。
「はこBOON」は「休止」ではあって「終了」ではない!再開しそうな雰囲気もある
「はこBOON」のサービスは「終了」ではなく「休止」となっており、「新たなはこBOONのサービスを提供できるように努力してまいります」「再開の日程の目途が決まり次第お知らせいたします」という表現になっていますので、もしかするともっと良いサービスに生まれ変わって再登場するのかもしれません。
できれば「休止」することなくより良い発送方法となって「変更」してほしかったですが、そのあたりは交渉の事情がありそうです。
はこBOON休止でメルカリに人が流出する可能性も?
はこBOONが一時的にでも休止してしまうことで、はこBOONをよく使っているヤフオク出品者の中には他のフリマアプリに出品する人も出てきそうです。
メルカリ・ラクマ・フリルなど様々なフリマアプリがありますが、中でも配送方法「らくらくメルカリ便」が格安なメルカリに人が流れる可能性がありそうです。
ヤフオクでは「ヤフネコ!パック」というクロネコヤマトのネコポス・宅急便コンパクト・宅急便が格安で利用できる発送方法もありますが、それでもメルカリの「らくらくメルカリ便」より割高になっていますので、発送方法の改良が必要ですよね。
2017年、はこBOON休止でフリマアプリのユーザーがどこに流れていくのかも注目が集まりそうです。
【追記】ヤフオクと郵便局が連携!2017年6月20日より「ゆうパック(おてがる版)」と「ゆうパケット(おてがる版)」がスタート。はこBOON休止は、日本郵便と提携する前のステップだった!?
2017年6月20日より、ヤフオクと日本郵便が連携して、ゆうパックやゆうパケットがヤフオク価格でお得に利用できる発送サービスがスタートしました。サービス名は「e発送サービス」です。
ヤフオクでは、「ゆうパック(おてがる版)」「ポスパケット(おてがる版)」というサービス名で、お得な価格で利用できる発送方法となっています。
「ゆうパック(おてがる版)」は480円(税込)から、「ポスパケット(おてがる版)」は全国一律205円(税込)で利用することができます。
送り状の発行はローソン、専用端末の「ゆうプリタッチ」を設置している取扱郵便局から行うことができます。
ヤフオクが「はこBOON」を休止してクロネコヤマトとの提携を休止した理由には、日本郵便と提携した新しい発送方法を準備していたからかもしれないですね。
同日から、日本郵便は他のフリマアプリとも提携して同様の「e発送サービス」を開始しました。「メルカリ」「フリル」「モバオク!」「ラクマ」と提携してサービスを拡大していく予定だそうです。
メルカリが日本郵便と連携してスタートした「ゆうゆうメルカリ便」も上々の滑り出しで話題になっています。使い方詳細やメリット・デメリットなどについてはこちらの記事にまとめていますので是非合わせてどうぞ。