【無料動画で英語レッスン】レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞スピーチ「環境問題について」を詳しく解説【動画活用】【日本語翻訳】

スポンサードリンク

2016年のアカデミー賞はレオナルド・ディカプリオが主演男優賞を受賞。初ノミネートから22年越しの受賞に「タイタニック」で共演したケイト・ウィンスレットが大喜びして涙を流しました。

世界中の映画ファンが待ち望んでいたレオナルドの受賞スピーチの中でも特に話題になったのが「最後にこれだけは言わせてください。」と述べた「環境についてのメッセージ」でした。今回はその部分を、詳しく解説します。

「環境についてのメッセージ」レオナルド・ディカプリオ・アカデミー賞主演男優賞受賞スピーチ(訳:さんこ)

*長い文章には、わかりやすいように区切りでスラッシュを入れています。記事が長くなりましたので必要なところだけピックアップして読んでいただけると嬉しいです。

1)And lastly, I just want to say this.

「最後にこれだけは言わせてください。」

2)Making "The Revenant" was about man's relationship to the natural world.
映画「レヴェナント」は、自然界における男達の関係を描いた作品です。

【解説】making ●● was about■ 「●●の制作は■についてです。」 今回は映画製作について述べているので、この映画はabout以降のことについて描いた作品と言い換えることができます。

3)A world that we collectively felt in 2015 as the hottest year in recorded history.
2015年は有史時代の歴史上最も暑い年でした。

【解説】A world that we collectively felt in 私達皆が(2015年に対して)同じように(暑いと)感じたということを表現しています。

4)Our production needed to move to southern tip of this planet /just to be able to find snow.
私達のプロダクションは、雪を見つけるためだけにこの星の南端にまで行かなければなりませんでした。

【解説】just to be able to~~ 「~~のためだけに」 just がついているので「雪を見つけるため”だけ”に」と述べています。

5)Climate change is real, it is happening right now.
気候変動は実際に起こっています。今現在、起こっていることなのです。

6)It is the most urgent threat /facing our entire species,
(気候変動は)私達生きるもの全てが直面している最も緊急を要する脅威です。

【解説】it は前の文のclimate changeを指しています。

7)and we need to work collectively together and stop procrastinating.
そして、私達は一丸となって動き、先送りにするのは辞めなければなりません。

【解説】このスピーチの中でレオナルドはcollectivelyという言葉を何度も使っています。直訳すると「まとめると」、英語で言い換えると「viewed as a whole」となります。一人の力ではなく、全員で力を合わせるということを強調しています。

【解説】procrastinate は「ぐずぐず引き延ばす」という意味ですが、やるべきことがある時にそれをやらずに引き伸ばしにしている時に使います。宿題や仕事がたまっているのにやらない人のことを"procrastinator"と呼ぶこともあります。

8)We need to support leaders around the world /who do not speak for the big polluters,for the big cooperations,/but who speak for all of humanity,/ for the indigenous people out there/ for billions and billions of underprivileged people out there/who would be most affected by this.

私達が支持しなければならない世界のリーダー達は、汚染を大きく広げる企業のためではなく、全ての人のために、また気候変動と汚染によって最も影響を受けるであろう先住民や、数えられないくらい多くの恵まれない人達のために動く人達(リーダー達)です。

【解説】「私達は世界のリーダー達を支持する必要がある」と最初に述べていますが、それはどんな人達か?というのが、who以降の文で表現されています。the big pollutersは「汚染を大きく広げる者たち」、大企業で環境問題に取り組んでいない会社や国を指しています。

who would be■は「■であろう人々」と訳すことができます。最後のthisは、気候変動や、the big pollutersのことを指しています。

billions and biliions of~~ は、「~~の数えきれないくらい沢山の人達」です。billionsを直訳すると「数十億の」ですが、この言葉を重ねることで「(何億かわからないくらい)沢山の」と数を強調していると言い換えることができます。

9)For our chileren's children, and for those people out there/ whose voices have been drowned out /by the politics of greed.

また、子ども達のそのまた子ども達のために、強欲な政治によってその声がかき消された人達のために(動くリーダー達を支持しなければなりません。)

【解説】前の文から、どのようなリーダー達を支持する必要があるのかという話が続いています。

10)I thank you all for this amazing award tonight.
みなさん、こんな素晴らしい賞をありがとうございます。

11)Let us not take this planet for granted.
この星のありがたみを忘れないようにしましょう。

【解説】take~ for granted で、「~を当たり前のことと思う」という意味です。

何でも当然のように受け取り、ありがたみを忘れてしまう人に対してDon't take it for grantedという表現が良く使われます。「何でも当たり前と思わないで(ありがたく思いましょう)」となります。
12)I do not take tonight for granted.
私は今夜のこと(受賞)を当たり前の事とは思いません。

【解説】その前の文とは同じで「当たり前のこととは思わない」=本当にありがたく思っている、ということを表現しています。

13)Thank you very much.
本当にありがとうございました。

レオナルドらしい堅実なスピーチ

f:id:sanpogarden:20160310191548j:plain
画像出典:Leonardo DiCaprio Wins His First Oscar for 'The Revenant' - ABC News

環境問題に取り組んでいるレオナルド・ディカプリオらしい堅実なスピーチでした。
途中でケイト・ウィンスレットが涙を流していたのが印象的です。

受賞スピーチは世界中に観てもらえるチャンスであることから、自分の話ではなく環境問題についてスピーチすることを選んだレオナルド。これからの発言にも注目です。

今月末、レオナルド・ディカプリオが映画のキャンペーンで来日するそうで、またニュースになりそうで楽しみです。

関連記事

sanpogarden.hatenablog.com【海外YouTube動画】絵を描くイルカに鏡を見るイルカ・イルカの認識能力についての研究進む - さんぽガーデン

sanpogarden.hatenablog.com
【Youtubeで英語レッスン】Netflix「フラーハウス」テーマソング歌詞でカーリー・レイ・ジェプセンと英語を学ぼう!【Everywhere you look】【無料動画活用】 - さんぽガーデン

sanpogarden.hatenablog.com【英語レッスン5】スター・ウォーズ7(フォースの覚醒)予告編動画を英語字幕で見てみよう - さんぽガーデン

sanpogarden.hatenablog.com
Netflix「フラーハウス」のフラーってどういう意味?タイトルに隠された2つの秘密に迫る - さんぽガーデン

Copyright © さんぽガーデン(さんこ)all rights reserved.