山崎賢人さん主演で実写映画化された漫画「キングダム」。大ヒットしているらしいと聞いて早速観に行ってきました！
アクションが迫力満点で原作ファンとしても満足できる映画でした。脚本については少し書いてみたい感想があるので、今回は「ネタバレあり」で感想をまとめました。
～ここから映画の「ネタバレあり」ですので、まだ映画をご覧になっていない方はご注意ください～
実写版映画「キングダム」の感想
山崎賢人＆吉沢亮のアクションがすごい！ベテラン俳優が超豪華
「キングダム」と言えば漫画原作内でもアクションシーンが多いですよね。それらのアクションシーンはどうなっているのかが一番気になっていたのですが、私が漫画で読んでイメージしていた通りに再現されていました！
信役の山崎賢人さんは、信の無謀さ・少年らしさ・一本気な様子をあますところなく表現。アクションが得意だったとは知らなくて驚きました！
実は最近テレビを見ていなく、政（漂）役の吉沢亮さんのことを知らなかったので「この俳優さんは誰！？」と大注目しました。凛とした雰囲気がまさに政。（家に帰ってから雑誌「日経TRENDY」を読んでいた所、吉沢亮さんの特集を発見。特集では優しい雰囲気で、「キングダム」の映画の時のキリッと冷静な雰囲気とはまた違い、新鮮でした。）
実は王騎将軍が大沢たかおさんだとしばらく気づきませんでした。大沢さん、役に合わせて体を大きくしたのかもしれません。高嶋政宏さんの声と宇梶剛士さんの表情も印象に残りました。
満島真之介演じる「壁」がイメージ通りだったので大満足
「おおっ！？」と思ったのが満島真之介さん演じる「壁」。壁というと真面目キャラですが、普段は明るい満島真之介さんが壁の実直なキャラクターを再現していてその点も注目ポイントでした。（続編があるなら出番を増やしてほしいです。）
脚本に1点物申すとすると…
脚本について思ったことは、もう少し説明シーンを増やしても良かったかなということです。
特に、信たちが命がけで山の民に会いに行って、楊端和を説得するシーンです。山の民側も生きるか死ぬかの大問題なので、相当説得するはず。確か原作の漫画ではこのシーンが重要シーンとして描かれていたと思います。何しろ400年も交流がなかったわけなので、秦王朝と中華統一の同じ信念を共有するためにも、もう少し山の民を説得してほしかったところです。
主題歌がかっこよすぎる「ONE OK ROCK」Wasted Nights
事前知識を入れずに観た本作、映画が終わってエンドロールが流れ始めた時に流れた曲がかっこよくて海外のアーティストに依頼したのかと思いきや、ONE OK ROCKでした。
全米チャートに入ってほしいほど素晴らしい曲。今年の紅白に出てほしいという声もありました。私もそう思います！日本の漫画・映画文化から世界へ広がりつつあることにおおいに期待ですよね。
映画も続編はあるのでしょうか？是非実現させてほしいです。パート２までではなく、２、３、と制作されてシリーズになれば良いなと楽しみにしています。
秦王朝の展覧会が美術館で展示されている時は是非足を運ぶのがおすすめ！本物の秦の始皇帝の兵馬俑は超迫力あり。
余談ですが、私が漫画「キングダム」のことを知ったのは2015年。美術館で特別展「（秦の）始皇帝と大兵馬俑」が展示されていたのを大阪国際美術館へ観に行った時に、キングダムの原画が展示されていたからなんです。
たまに美術館で秦の始皇帝の兵馬俑（2200年ほど前の人の実物大の焼き物）や、秦王朝で使用した遺跡物が展示されていることがありますので「キングダム」ファンの方は中国の歴史と合わせて楽しめると思います。
以前、NHKの番組で俳優の中井貴一さんが実際に中国の西安を訪れていました。
大兵馬俑はかなり大きくて、一人ひとり顔が違う上に背の高さも違うんです。実際の人物を模写して制作したと思われます。大きさに関しては、当時背が高くて大きい人が兵隊に選ばれていたのか、権力を示すために実物よりかなり大きくしたのか、どちらかだろうと思います。
キングダムの映画を観たり漫画を読んだりすることで、中国の歴史についての理解が深まっていくのも面白いなと思っています。
