【スマホで広がるシニアの活動範囲】シニア中国人観光客はスマホの翻訳アプリ活用で元気に日本を観光中【神戸のインバウンド】

数日前、阪神三宮駅で切符を購入していたところ、至近距離に後ろの人が近づいてきました。聞こえてきたのは中国語。

70代ぐらいの中国からのシニア観光客の方々で、切符の買い方がわからないので、私が切符を買っているところを覗きこんで見ているのだとわかりました。

それで、「観光客の人達か～」とほっとしたのですが、その瞬間にサッと差し出されたのがスマホ画面。見上げると先程の、中国人観光客3人グループの方でした。

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差し出されたスマホの画面を見ると、

「とても難しいのだが3人。切符を大阪まで購入してください。」

と表示されていました。

阪神電車の場合、「大阪」という名前の駅はなく、大阪へ行くなら「梅田」なんですよね。

「梅田かな？」と切符売り場の上の表を見ていたら、スマホを差し出した女性がまた「タタタタッ！」と翻訳アプリに何かを打ち直し。

また見せてもらうとスマホ画面には「410」と表示されていました。

つまり、”410円の行先までの大人3人の切符を私達のかわりに買ってほしい”ということだったんです。

阪神三宮から410円の行先を見ると「大阪難波」。

最初に見せてもらった画面で「とても難しいのだが大人3人。切符を大阪まで購入してください。」と表示されていたのは、”難波”が誤訳されて”とても難しいのだが”と表示されてしまったのだと理解できました。

「あ～難波か！」と思った瞬間、今度は反対側から男性が1万円札を差し出してきました。私がお札を入れてから買うところまで、やってほしいとのことです。

お札を券売機に入れてから、ボタンの押し方を一つ一つ教えて、画面に金額が表示されたところで3人は「オォオオ！！！」と盛り上がります。切符が出てきたところで「サンキュー！！」ととても嬉しそう。

それで、さようなら～！と別れたのですが、3人とも楽しそうで、日本語がわからなくても翻訳アプリの訳がめちゃくちゃでも、「なんとかなるぜ！」という勢いで楽しそうだったことが心に残りました。

それと同時に、シニアの方々がスマホを上手に活用していることも印象的でした。

翻訳アプリがまだまだ誤訳が多くても、意外と何とかなってしまうんですね。

私も丁度、シニアの親戚にスマホッの使い方を教えているところなので、シニアの方々がスマホを活用できれば活動範囲も広がってもっと楽しく過ごせると確信できてワクワクしました。

先日話題になったのが神戸新聞のこちらの記事です。

神戸港に、大型豪華客船が度々入港するのですが、最近は中国からの乗客が増えています。そのお客さんたちが、神戸は素通りして神戸港からバスにのって直行で大阪や六甲山へ行くことが記事で話題になっていました。

「インバウンド（訪日外国人観光客）の比率は大阪、神戸で１０対１。中国では東京、大阪のコースが定番となっており、急には変わらない」(先程の記事より引用）

大阪と比べるとまだまだ外国人観光客は少ないと言われる神戸ですが、それでも以前よりは確実に中国語を聞く機会が増えています。

韓国やアメリカの方から道を聞かれることも多いので、中国から以外の外国人観光客も以前と比べると確実に増えていると実感しています。

願わくば、先日の中国人観光客の方々のように神戸（兵庫）でも観光していってほしいなと思う私です。

今でもドラッグストアなどでは爆買いしている方々は多いのですが、この爆買いの流れがこれからは体験へと変化していっているそうです。

神戸新聞の先程の記事では、これからは体験をどんどんオファーしていきたいとしています。

美容室・エステティックサロン巡りや漫画・アニメ舞台の巡礼、プロポーズの設定、電車で各駅停車の旅…。( 引用：神戸新聞NEXT｜社会｜神戸素通り特需するり大型船入港乗客は即大阪入り

)

私達日本人が、外国へ観光へ行き始めた頃と同じ流れになっている印象です。

ブランドショップと言えば日本人でいっぱいと言われていた諸外国の観光地ですが、今は何か新しいことを体験しに旅行している人が多いのではないでしょうか。

これからの新しい日本での観光がどんな形になるのか楽しみです。

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