【感想&番組内容まとめ】佐藤直紀「プロフェッショナル・仕事の流儀」ドラマ版「精霊の守り人」テーマ曲&音楽担当

スポンサードリンク

実写版ドラマ「精霊の守り人」第1話を見て気になっていたのが、壮大で大らかな雰囲気が感じられた音楽です。そんなドラマ「精霊の守り人」で音楽を担当しているのが佐藤直紀さん。

3月21日放送のNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」では、佐藤直紀さんに密着取材し、ドラマ「精霊の守り人」の音楽の作曲風景を始め、大友啓史監督の新作映画「秘密 THE TOP SECRET」の音楽が制作されていく様子が紹介されました。

今回は番組内容を振り返りながら、感想を書いていきたいと思います。

「自分に才能があると思ったことはない」と話す

今回の密着取材で佐藤さんが何度も口にしていたのが、「自分に才能があると思ったことはない」ということです。

作曲家というより「作曲屋」だと思って制作に挑んでいるそうです。曲はどこかから降りてきたりするものではないと話していました。

新しく届いた映画やドラマの映像の断片を元に、自宅地下の10畳のスタジオで一人で音楽を作り上げていきます音楽主体ではなく、あくまで映像主体で考え、俳優の動きや台詞に合わせて曲の速度や終わりを調整する佐藤さんの姿は職人のようでした。

劇伴はサウンドを聴いてもらうためではなく、ドラマのシーンを2割3割増しくらいに魅力的に観ていただくためのもの。視聴者の方の感情が動き始めるお手伝いができていればうれしいです。(佐藤さんのインタビュー 引用:NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)

映像のテーマを深く理解し緻密に計算して制作されているのだそうです。佐藤さんの音楽を聴いていると、物語の情景が浮かぶような、優しさと力強さを感じます。

誰もが知っている数々のヒット映画・ドラマの音楽を担当

前回、ブログでドラマ版の第1話を視聴した感想に、このように書きました。

山中での殺陣(アクション)シーンもキレがある動きで、集中してドラマを観ることができました。映画「るろうに剣心」や、「グリーン・デスティニー」(原題:Crouching Tiger Hidden Dragon)を思わせる迫力あるアクションでした。(【ネタバレあり感想】実写版ドラマ「精霊の守り人」第1話「女用心棒バルサ」:壮大なスケールの世界観【綾瀬はるか&NHK】 - さんぽガーデン

前回のブログを書いた時点では知らなかったのですが、映画「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」の音楽は佐藤さんが担当したそうです。ドラマ「精霊の守り人」のアクションシーンを見ていて不思議と「るろうに剣心」を思い出したのは、アクションだけでなく音楽にも要因があったのかもしれません。

今回の「プロフェッショナル」放送で分かったのは、今まで佐藤さんが担当したと知らずに見て知らず知らずのうちに好きになっていた映画やドラマが沢山あったということです。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHK朝ドラ「カーネーション」、映画「続・三丁目の夕日」など、全て佐藤さん担当です。 他には「海猿」「STAND BY ME ドラえもん」「青天の霹靂」「ふたりはプリキュア Max Heart」「ハゲタカ」など、分野を問わず幅広く活躍されています。

「龍馬伝」と「カーネーション」は3月31日まで、Huluで見放題で視聴することができます⇒スマホやTV、PCで、いつでも映画や海外ドラマを見れる!今すぐ無料視聴!

ドラマ「精霊の守り人」の楽曲は2か月で40曲制作

https://www.youtube.com/watch?v=pPPEGqbJ8oQwww.youtube.com

わずか2か月という短期間の間にドラマ「精霊の守り人」の楽曲を40曲も制作している姿が放送されました。

テーマ曲の注文は「パワフルで、一度聴いたら忘れられない曲にしてほしい」というものでした。また、ドラマガイドでは「激しくアップテンポな曲にしてほしい」とリクエストがあったことを明らかにしています。

テーマ曲制作の鍵となったのが、バルサを演じる綾瀬はるかさんの表情です。映像の音を消して、綾瀬さんの動きや表情を集中して見つめる佐藤さん。

アップテンポな中にも女性らしいメロディーを探していたようです。メロディには6連符や3連符をプラスして”曲にうねりを出す”ことに成功

テーマ曲制作途中の打ち合わせで「メロディが印象に残らない」と言われて、メロディーの作り直しを検討した佐藤さんでしたが、結局は元のアイデアに戻り、アイルランドのティン・ホイッスルを取り入れた曲にすることを閃きます。

出来上がったテーマ曲を聴くと、オーケストラのストリングスで奏でるメロディーとアイルランドのティン・ホイッスルが神秘的な雰囲気を醸し出しています。NHK交響楽団がオーケストラで収録を行った際にも7回途中で随時変更を行って、テーマ曲が完成していました。

孤独な音楽制作の中に光る情熱

佐藤さんの音楽制作場面を見ていて印象に残ったのが、とても穏やかな雰囲気の方だということです。

一人で地下スタジオで音楽を制作した後は、監督やスタッフと話しては修正を繰り返します。メロディが思い浮かばない時も、行き詰った時も決して外に出すことなく、”どう直していけば良いか?”という問いに集中している姿が印象的でした。

合間で休憩がてら、筋トレやサッカーなどスポーツを楽しんで、また音楽の世界に戻って作曲に臨んでいました。

20代の頃は「個性がない」と言われたことに悩んで、CM曲制作でどう個性を出せば良いかと悩んでいたそうです。

個性を出そうとすれば「ここは君の発表の場じゃない」と言われることもあり、個性について悩み続けていた佐藤さんがブレイクしたのが映画「海猿」

そこからは「あなたの曲はあなた以外の人が書けない何かがある」と言われるようになります。

今回の「プロフェッショナル」のインタビューで佐藤さんはこのように話しています。

個性を意識せず書くのがいいのかもしれないですよね。そこで出てくる個性が強みなのかもしれないですね。

個性を意識しすぎず、自然体でいること。それと同時に、映像制作側からの期待にはできる限り答えて、映像が映える楽曲制作を心がけている。そんな感じがしました。

佐藤さんは「一線で活躍できるのはあと10年と考えている」そうです。第一線で常に最新の音楽を作り続けるには、想像以上のクリエイティブさが求められるのだと感じました。

次週のドラマ「精霊の守り人」は第2話「王子に宿りしもの」

https://www.youtube.com/watch?v=cSsU8XJ7nfUwww.youtube.com

ドラマ「精霊の守り人」関連記事

【最新】ドラマ「精霊の守り人」の衣装についてまとめました。キャラクター衣装で表現される新ヨゴ国の世界観と文化面から、衣装に隠された秘密に迫ります。

ドラマ「精霊の守り人」衣装はどこの国がモチーフ?衣装に隠された秘密に迫る【柘植伊佐夫・NHK大河ファンタジー】 - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

【ネタバレあり感想】実写版ドラマ「精霊の守り人」第3話「冬ごもりの誓い」:チャグムが覚悟を決めて動き出す - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

【ネタバレあり感想】実写版ドラマ「精霊の守り人」第2話「王子に宿りしもの」:バルサとチャグムの宿命が重なった瞬間【綾瀬はるか】 - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

【ネタバレあり感想】実写版ドラマ「精霊の守り人」第1話「女用心棒バルサ」:壮大なスケールの世界観【綾瀬はるか&NHK】 - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

ドラマ「精霊の守り人」を見て気になったロケ地について、まとめました。3年間という長期間で描かれるドラマを見ながら、ロケ地巡りがてら観光旅行をするのも楽しいですよね。

【随時更新】ドラマ「精霊の守り人」ロケ地(撮影場所)はどこ?ロケ地情報まとめ【実写版NHK大河ファンタジー】 - さんぽガーデン
sanpogarden.hatenablog.com

Copyright © さんぽガーデン(さんこ)all rights reserved.