リオ五輪もいよいよ後半にさしかかり、レスリングが盛り上がっています。今日は吉田沙保里選手が銀メダルを獲得！
吉田選手が決意表明で「記録にも記憶にも残る最高の五輪となるよう、精魂を傾けて大会に挑む」と話していたとおり、最後の1秒までタックルを諦めない決勝となりました。
決勝戦で負けた後、吉田選手は「ごめんなさい、申し訳ない」と話していたのですが、オリンピックで三大会連続金メダルに加えて四大会目での銀メダルを獲得したのですから「最強」ですよね。
最後の最後まで諦めない吉田選手は最高にかっこ良かったです。
【この記事のもくじ】
- 吉田選手の母「「霊長類最強とかいわれても私のかわいい娘。立派な銀メダル、おめでとう」
- リオ五輪決勝：ポイントをリードされても最後の1秒まで諦めない
- 【吉田選手が背負った重圧】栄監督の後悔「もっと楽にさせてあげたかった」
- 今後についてはまだ決めていない
- 吉田選手はやっぱり最強！最高！
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吉田選手の母「「霊長類最強とかいわれても私のかわいい娘。立派な銀メダル、おめでとう」
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— 産経ニュース (@Sankei_news) August 19, 2016
決勝試合に負けて吉田選手が号泣していた後、インタビューに答えていた吉田選手のお母様の言葉が印象に残りました。
「霊長類最強と言われていますけれど、私の娘は人間です。」という言葉だったと記憶しています。
吉田選手と言えば負け知らずで買って当たり前だとずっと思われてきましたけど、ものすごい努力で続けてきた「連覇」「優勝」の数々だったんですよね。
吉田選手のお母様は、「いつかは負ける時が来る」とも話していました。
試合直後に吉田選手が「お父さんに怒られる」と泣いていたところ、お兄様が「ここまで連れて来てくれてありがとう」と吉田選手に伝えていたのもぐっと来ました。
ここまで10年以上吉田選手を見ているからか、家族の気持ちも分かって、もうなんとも言えない気持ちでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160819/k10010642151000.htmlwww3.nhk.or.jp
2015年の世界選手権で優勝した時、涙を見せた吉田選手
昨年（2015年）の世界選手権で、吉田選手は優勝した後のインタビューで涙を流していました。
「吉田選手が優勝したのに泣いている！？」と思ってインタビューを聞いていたところ、不安が沢山あったようなんです。
「負けるんじゃないかと不安だった」と話していました。
今年見たドキュメンタリーでも、スピードが落ちてきたことを気にしてグレコローマンスタイルから学んだ戦い方に変更するなど、年齢からくる体力面、スピード面での課題を、技術でカバーしようと努力している吉田選手の姿がありました。
（具体的には、太もも前を使う戦い方から、太もも後ろの筋肉をしっかり使う戦い方を重視したスタイルへ変更したそうです。）
リオ五輪決勝：ポイントをリードされても最後の1秒まで諦めない
今日のリオ五輪の決勝では、アメリカのヘレン・マルーリス選手が、吉田選手の手をぐっと握って離さない場面が続きました。
吉田選手がタックルに入ろうとしても、マルーリス選手の腰の位置が低くて下半身が遠かった印象です。
「ヘレンは４年前とパワーが全然違いました。もともと、彼女は５５キロ級だったので、減量が多くてヒーヒー言っていた。５３キロ級に落とせるのかなと思っていたんですけど、しっかり落としてきて……。そしてあれだけ動けて、強い相手もどんどん倒してきた。本当にヘレンは強かったです」(吉田選手談：吉田沙保里がはまった“落とし穴” 予期せぬ銀メダルも色あせない功績(スポーツナビ) - リオパラリンピック特集 - Yahoo! JAPAN)
途中でマルーリス選手がポイントをリードしても最後までタックルに入ろうとしていた吉田選手。
マルーリス選手のガードが硬く、リオ五輪の決勝はポイントをリードされたまま試合終了となりました。
【吉田選手が背負った重圧】栄監督の後悔「もっと楽にさせてあげたかった」
今回、決勝戦に負けた後の吉田選手がすぐに「ごめんなさい、申し訳ない」と話していたことからも、ものすごい重圧感と責任感を持って戦っていたんだなと思いました。
日本選手団の主将であり、応援してくれる人の期待に応えたい、レスリング女子を盛り上げたい、四連覇してみんなに喜んでもらいたい。自分のためというより、みんなのことを想っていたんですよね。
吉田選手が自分を責めるような言葉を口にした時に、インタビュアーが「そんなこと誰も思ってないですよ。」と吉田選手に言ったんです。（あのインタビュアーはNHKのアナウンサーだったのでしょうか？素晴らしい）
視聴者はみんな「自分を責めないで。そんなこと思ってないよ。」って思ったと思います。
栄監督は、吉田選手に重圧を背負わせてしまったのではないかと後悔の言葉も口にしているそうです。
選手団の主将といった国を代表する仕事を任され、女子レスリングチームのまとめ役をこなし、なおさら競技の結果も期待される。吉田はそれらをすべて受け止めることができる稀有な選手、という見方もできるが、栄監督は「もっと楽にさせてあげたかった」と、唇をかんだ。(先程の スポナビ記事より）
今後についてはまだ決めていない
卓球の福原愛選手もそうだったのですが、前回メダルを取った選手は今回のリオ五輪での重圧感がすごかったんですよね。吉田選手も福原愛選手も今後のことについてはまだ決めていないという答えでした。
リオ五輪のために全力を尽くしてきて、壇上で「最後になるかもしれない」という話を以前していた吉田選手ですし、お母様も「リングで見るのは最後かも」とインタビューで話されていたので、そういう可能性もあるかもしれません。
どちらにしても、ずっと吉田選手を応援したいですね。
http://rio.headlines.yahoo.co.jp/rio/hl?a=20160819-00000025-mai-sporio.headlines.yahoo.co.jp
吉田選手はやっぱり最強！最高！
昨日、京都へ出かけていたのですが、地下鉄の構内に吉田選手のポスターが沢山あって「やっぱりすごい人気だなぁ」と思っていたんです。私も、吉田選手と栄監督の講演会へ行ったほど大ファンです。
今日のリオ五輪の銀メダルまでの素晴らしい成績はもちろん、吉田選手の人柄をお手本にしている選手達も沢山いますよね。
リオ五輪金メダルの川井梨沙子選手も「まだ連覇を語れるところまではいきませんが、（吉田）沙保里さんや（伊調）馨さんのような素晴らしい人になりたいです。」と話していましたし、吉田選手が戦う姿を見て「こんな人になりたい」「やるぞ！」と思う人も多いと思います。
栄監督の言葉が視聴者の言葉を代弁してくれていました。
「今回、彼女がやってきたことを考えれば、この銀は金メダル以上の価値があると思います」
リオ五輪の閉会式が終わって吉田選手が帰国する時には、みんな笑顔で待っているんじゃないかなと思います。
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