毎朝「あさが来た」が楽しみで仕方ない今日この頃です。主人公”あさ”のモデルとなったのは実在する人物”広岡浅子”です。
この広岡浅子は現在の大同生命を創業した人物ということで、大阪の大同生命本社メモリアルホールで展示会が行われていると聞き、早速行ってきました。
タイトルは「特別展示 大同生命の源流”加島屋と広岡浅子”」です。古川智映子さん原作の小説「土佐堀川」の表紙絵も飾ってあり、盛り沢山な内容となっています。
- 1.世界最初の先物市場大阪
- 2.朝ドラで紹介された新撰組への貸しは本当にあった
- 3.広岡浅子は常に人が生き抜く道を探した女性
- 4.なぜ大同生命社屋もウォーリズ建築なのかがさらっと判明した
- 5.展示会は入場無料で月曜を除く毎日開催
- 6. まだまだある「あさが来た」関連の展示会
- 7.おすすめの「あさが来た」関連書籍
- 8.広岡浅子的生き方が支持され始めた!特集書籍が続々発売
- 9.「あさが来た」関連記事
1.世界最初の先物市場大阪
世界最初の先物市場は大阪だったという事実に驚きました。
日本といえば相場の元となるのは主食である米。
昔の日本は給料も米の単位であり、市場は米の価値が上がるか下がるかによって左右されていました。
その価値を上げるか下げるかで政府(武士)と商人のせめぎあいがあったようです。
あさが米会所に顔を出していたのには、そんな最先端の町大阪に世の中の動きを感じたあさが飛び込んだという事情があったのですね。
2.朝ドラで紹介された新撰組への貸しは本当にあった
朝ドラでは主人公あさが新撰組の土方に自分の意見を述べて家中が驚く場面がありましたが、実在の加島屋も新撰組にお金を貸していました。証書が残っており、展示されています。
物語として見ている朝ドラが事実に基づいていることは知ってはいたものの、展示物を目にすると現実に起こった事だったんだとさらに実感がわきます。
(↓展示会でいただいた資料です。右側にある地図が、当時の中之島~土佐堀川エリアです。)
3.広岡浅子は常に人が生き抜く道を探した女性
広岡浅子が最初に手を付けたのは実家の稼業と同じ銀行業ですが、そこからは時代の流れに乗って炭鉱業に進出します。今で言う次世代エネルギーが当時は石炭だったのだと思います。
そこから、女性の地位向上のために日本で最初の女子大学校の開設に尽力します。
「花子とアン」でおなじみの村岡花子も、広岡浅子が別荘で開催した勉強会の生徒だったそうです。今後、朝ドラに花子は出てくる場面はあるのでしょうか?
この時あらゆる分野で活躍した女性たちを教えた時に広岡浅子が大切にしたのが、”自分ひとりだけの活躍ではなく、自分の活躍によって女性全体の地位向上に貢献できるようなことをする”という教えだそうです。
そこから生命保険会社設立へ飛躍したのも、自身の体調のこともあって思うところがあったことが理由だそうです。社長が倒れたり一家の大黒柱が倒れた場合、後に残された女性と子どもが生き抜いていくには生命保険が重要であると考えたのです。
(追記:晩年の広岡浅子はYWCA創立準備委員長としても活躍しました⇒廣岡浅子とYWCA│YWCAについて│大阪YWCA)
4.なぜ大同生命社屋もウォーリズ建築なのかがさらっと判明した
(写真手前が大同生命本社ビル、奥がフェスティバルホール。)
大同生命メモリアルホールはかつてはウォーリズ建築でした。今は内部にその名残を残し、当時の最上階に使われていた部分を外部に一部残してあります。(下の写真)
大丸心斎橋店など関西には数々のウォーリズ建築がりますが、なぜ大同生命もウォーリズ建築なのだろうと思っていた疑問が展示会で判明しました。
広岡浅子の娘婿の妹の夫がウォーリズだそうで、浅子が後押しした結婚でした。
福沢諭吉生誕の地(中之島)も近いですし、大阪のこの地域は活躍した人物が沢山いた激動の場所だったのだと感じました。
↓大同生命本社の外に残る昔の大同生命最上階に使われていたウォーリズ建築当時の名残。現在は隣のビルとの境目にあります。
5.展示会は入場無料で月曜を除く毎日開催
展示会の案内です。(↓PDFが開きます。)
特別展示「大同生命の源流”加島屋と広岡浅子”についてはこちら」
http://www.daido-life.co.jp/110th/memorial/pdf/150724.pdf
九転十起生(きゅうてんじゅっきせい)-広岡浅子の生涯-
について詳しく知りたい方は、下記の大同生命のHPに詳細が記されています。
・広岡浅子と大同生命
・加島屋の立て直しと炭鉱経営
・日本女子大学校の設立
・自分のためではなく、社会のために-浅子に影響を受けた女性たち
大同生命メモリアルホールアクセス
大阪市営地下鉄 四ツ橋線 肥後橋駅下車すぐ(梅田からは「西梅田」駅から「肥後橋まで乗ります。)出口は1-A、1-Bです。
6. まだまだある「あさが来た」関連の展示会
A.次は五代友厚の展示会へ 企業家ミュージアム
堺筋本町駅近くの大阪企業家ミュージアムで開催されている展示会「大阪の恩人・五代友厚展」についてもブログ記事にまとめました。
↓こちらのリンクから企業家ミュージアムのブログへ。
2015年9月26日にディーン・フジオカさんがミュージアムを訪れた時の様子が掲載されています。
大阪企業家ミュージアム ブログ:2015年9月月間アーカイブ
B.大阪取引所 5階OSEギャラリーに五代友厚関連展示あり
OSEギャラリーの五代友厚関連の展示物についても、先程ご紹介したこちらの記事の中にまとめました。
撮影OKとのことでしたので、五代友厚の直筆署名のある書物等の写真もブログ記事でご紹介しています。
(大同生命→適塾→大阪証券取引所→企業家ミュージアム→NHK大阪、の順番なら一日で回れますのでおすすめです。)
7.おすすめの「あさが来た」関連書籍
原作となった古川智映子さんの「土佐堀川」です。
8.広岡浅子的生き方が支持され始めた!特集書籍が続々発売
女性の仕事や生き方を提案する雑誌「プレジデント・ウーマン」でも広岡浅子特集が組まれています。浅子に生き方を尋ねるとしたら、というテーマでQ&A形式の面白い特集となっています。
NHKからは、ステラの特集をまとめたメモリアルブックが発売されます。
あの芸能人、著名人も「あさが来た」のファンだった!それぞれが語るドラマの魅力がファンブックになりました。
「あさが来た」脚本家の大森美香さんによる新作です。どんな言葉が選ばれているのか楽しみな一冊です。
DVD・ブルーレイBOXも続々発売になりました。BOX1は販売中、BOX2は4月22日発売でAmazonで予約受付中です。
9.「あさが来た」関連記事
【感想&番組内容まとめ】玉木宏「あさイチ・プレミアムトーク」10kg増で挑んだ晩年の新次郎の演技が話題「あさが来た」 - さんぽガーデン
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「あさが来た」のロケ地についてまとめてみました。随時更新予定です。
【ネタバレあり】感想・最終回!第26週②後半「あさが来た」柔らかい心:あさと新次郎の物語は続く - さんぽガーデン
大同生命本社ビルの目の前にあるアパホテル30階レストランが絶景スポットです。予算1000円で美味しいベトナム料理がいただけますので、広岡浅子の展示会へ行く際のランチにおすすめです。