メルカリの売上が好調で実店舗のリサイクルショップが苦戦しているって本当?セカンドストリートに行ってみた。ヤフオクとは共存できたのにメルカリと共存しにくくなった理由とは

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東洋経済の記事で、2016年後半からリサイクルショップ(リユース業界)が苦戦しているというニュースが掲載されていました。

toyokeizai.net

このニュースではGEO(ゲオ)が運営しているセカンドストリートのことが取り上げられており、最初は天候や百貨店の売上不振が原因で苦戦していると思われたものが、2017年になっても苦戦は継続していて原因がメルカリ(フリマアプリ)ではないかと言われている、という内容でした。

今回は、実際にセカンドストリートを訪れて「リユース店舗が苦戦しているのは本当なのか?」をチェックしてみました。

また、これまでヤフオクなどのオークションサイトとは共存してきたのに、メルカリを始めとしたフリマアプリとは共存しにくくなっている理由を検証してみました。

訪れたセカンドストリートは郊外型。平日午後でも駐車場は満車で好調な雰囲気

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平日の午後に、関西郊外にあるセカンドストリートを訪れました。

この店舗は、1kmから2km以内にファストファッションなどの主要店舗は全て揃っており、大型ショッピングモールも近くにある好立地です。

10台ほどのスペースがある駐車場は全て満車で、客の入れ替わりもひっきりなしでした。

今回は「メルカリ(フリマアプリ)の影響がリアル店舗のリサイクルショップにも及んでいるのか?」ということがチェックポイントだったのですが、この店舗では一見して特に苦戦している様子は感じられませんでした。

チェックしに訪れただけのはずが、むしろ私は沢山購入してしまいました…!

レディースのアパレル商品やギフト・食器などの日用品に関しては品揃えにも問題ないように思えました。

実店舗の強みとして、商品を実際に手に取って見ることができる、試着したり試したりすることができるというのは大きいと思いました。

家電や家具の品ぞろえが少し寂しいかも…!?

ですが、高額商品の家電や家具となってくると、品揃えという面では少しさびしかったかもしれません

私がもし中古での購入を検討するなら、フリマアプリなどのネット上の商品を選択に入れる可能性が大きいです。

私も実際「売る」ために訪れる回数は減っている:「買う」のは楽しいけど「売る」のは楽しくない実店舗のリサイクルショップはレジャーとしては成立しにくくなっている可能性も

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以前はこの店舗に不用品を売りに訪れたことがある私も、今は「買う」時にしか訪れません。

というのも、「自分でフリマアプリで売った方が簡単な上にお得で楽しい!」と思うようになってきたからです。

「買う」「購入する」という面では実店舗のリサイクルショップは楽しいのですが、「売る」という面で考えると格安査定されることが目に見えているので楽しくはないんですよね。

リサイクルショップは、査定金額を度外視してでも物を急いで処分しなければならない時にだけ、持っていく場所になりつつあります。

店側は「仕入れ」(ビジネス)として査定していますので格安の買取価格になってしまうのは仕方ないのですが、この面ではレジャーとしては成立しにくくなっている可能性もあります。

ヤフオクとは共存できていたのに…メルカリとは共存できないのはなぜ?その理由とは

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リアル店舗のリサイクルショップは、今までヤフオクなどのオークションサイトとは共存してきた経験があったので、フリマアプリとも共存できると読んでいたようです。

それが共存できなくなってきたのはなぜでしょうか?

今までヤフオクなどのオークションサイトはパソコンを使っている層の人が主に利用してきました。

出品する時に手間がかかり、1商品あたり最低でも10分から20分は必要でした。また、個人情報をやり取りしなければいけないというハードルもありました。

オークションという特性上、売れるまでに日数がかかりましたし、売れても送料が安くはなかったので、格安商品を売るには適していませんでした。

その頃は、「多少は安くてもリサイクルショップに持って行ってまとめて売った方が早い」と思っていた人も多いと思います。

(今ではヤフオクを始めとしたオークションサイトも手続きが簡単になってきてはいるのですが、まだ「即決」で出品している商品が比較的少なく、取引完了までに時間がかかる傾向があります。)

それが最近になって「格安商品をすぐに即決できる」スマホ用のフリマアプリが次々登場して便利になってきました。

利用するにはハードルの高かったヤフオクなどのオークションサイトに対して、フリマアプリはスマホさえ持っていれば誰でも気軽に参加できるので利用者が急増しました。

低年齢層やパソコンが苦手な人でも簡単に使い方を理解できるフリマアプリの登場で、数分あれば家にある商品を誰でも簡単に出品できるので格段に出品数が増えています。

3分ほどあれば1商品出品できますので、一日に沢山商品を出品することも可能ですよね。

商品を購入するにしても「即決」できますので、オークションサイトのようにオークションが終わるまで「購入できるの?できないの?」とヤキモキする必要もありません。

また、これまでオークションサイトを利用する時に抵抗があった「住所や氏名などの個人情報のやり取り」「口座番号を人に教える」という行為も必要なくなり、「匿名配送」「売上金をフリマアプリ運営者に預かってもらえる」というサービスが誕生したことで、「自分で商品を売ってみよう!」と思う人が増えたのが現状です。

価格についても、実店舗のリサイクルショップに持っていったら「100円」で買取すると査定されたものが、フリマアプリなら自分で値段を決めることができて「何倍もの高値で売れた」という話もよく聞きます。

「時短で簡単に自分で値段を決められる」しかも「家から出る必要もない」となれば、自分で出品して売りたくなる人が多くなるのも頷けますよね。

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取引は売り買いするだけじゃない!コミュニケーションをレジャーとして楽しむのがフリマアプリの醍醐味

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ヤフオクは数年前からかなり便利になり、取引する時に取引メッセージを一切しなくても商品の売買が成立するようになりました。

これは一見便利でとても気軽なのですが、個人間での取引を楽しむ利用者にとっては味気ないと感じるようです。

メルカリを始めとしたフリマアプリでは、取引メッセージの交換がさかんでコミュニケーションを楽しんでいる人もとても多い印象です。

面倒に感じそうでもあるのですが、「商品について尋ねた時親切だった!」「思いがけず商品が安くなった!」などコミュニケーションを取るからこそ楽しめるレジャーとしての醍醐味も、フリマアプリの勢いが増している理由ではないかなと思います。

これから実店舗のリサイクルショップが共存していくにあたって、コミュニケーションの面でも楽しめるようにしていくのも良いかもしれません。

まとめ:実店舗のリサイクルショップもまだまだ勢いはあるけど、このままいくとフリマアプリの勢いにかなり押されそうな予感あり。レジャーとして楽しめるかどうかもカギかも。

今回は、メルカリの勢いが原因で実店舗のリサイクルショップが苦戦しているというニュースを元に、実際にセカンドストリートの店舗を訪れて検証してみました。

また、ヤフオクと共存してきたのにメルカリなどのフリマアプリとは共存しにくくなってきた理由についても検証してみました。

今も実店舗のリサイクルショップはまだまだ売れていると感じたのですが、「誰でも家で気軽に」フリマアプリを利用できるようになってきて、わざわざ店舗で査定してもらおうと思わなくなってきた人が増えてきた傾向も感じました。

「家にいながら自分で価格を決めることができる」「コミュニケーションも楽しむことができる」このあたりがフリマアプリならではの楽しみ方でもありますよね。

リサイクルショップでもこの辺りをカバーできるようになって、売買だけではなくレジャーとして楽しめるようにするのも共存へのカギかもしれません。

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