メルカリで「現行紙幣」の現金の出品が遂に禁止となりました。これまでにメルカリで現行紙幣である「福沢諭吉」の一万円札が実際の価値より高額で取引されていたことに「なぜ?」と疑問を持っていた方も多いのではないでしょうか。
このような取引をOKにしてしまうとマネーロンダリングなどの犯罪に繋がる可能性があるということでメルカリ事務局で公式に禁止が決定されました。
このニュースを詳しく見ていこうと思います。
- 「福沢諭吉」の現行一万円札は誰が買っていた?
- メルカリのポイントの現金化に現金取引されていた?
- メルカリで出品禁止が決定したのは現行の紙幣やコイン
- コレクション目的の過去の紙幣やコインの取引は引き続きOK
- まとめ
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「福沢諭吉」の現行一万円札は誰が買っていた?
メルカリで出品されていた現行の一万円札(福沢諭吉)は、例えば5万円の価値の紙幣が55,000円で取引されるなど、実際の価値よりかなり高額で取引されていました。
メルカリには紙幣やコインのコレクションのカテゴリがあるのですが、本来は「現在流通していない紙幣やコイン」「外国の古い紙幣やコイン」を売買するカテゴリなんです。
そこで、コレクションとしては価値がない現行紙幣が高額で取引されていた理由。
それは、手元に現金がない(銀行にも現金残高がない)と思われる人が、クレジットカードで現行紙幣を購入していたんです。
今や、クレジットカードで買い物できる場所は多いものの、まだまだ現金が必要になる場面は多いですよね。
そこで、手元に現金のない人がクレジットカード枠で現金を購入して、自転車操業で現金を手に入れていたというわけです。
現金を売って高額の現金を手に入れる…これはさすがにマズイ!
現在、物やサービスを売ってお金を手に入れるビジネスや、投資などでお金を稼ぐ方法は正しいのですが、現在流通している紙幣を売って高額の現金を儲ける、これはさすがに問題ですよね。
現行紙幣をクレジットカードを使って高額で購入した人は、数ヶ月先には銀行引き落としで支払いをしなければいけないのです。
ヤミ金と言われる高利貸しのようなシステムがまかりとおっていてはいけない、というわけで今回正式にメルカリでは出品禁止となりました。
また、この方法がOKということになってしまうと、誰が誰にお金を販売しているのかわからないぐらいグルグル回るうちに「マネーロンダリング」と呼ばれる資金洗浄などの犯罪に繋がる可能性があります。
私もメルカリのタイムラインを見る度に、現行紙幣が高額で取引されていたことが気になっていたので、これは対処するのが遅かったぐらいだと思います。
メルカリのポイントの現金化に現金取引されていた?
クレジットカード枠の現金化以外にも、「メルカリのポイントを現金化するのに現金取引していたのでは?」と指摘している人もいます。
メルカリでは、商品を出品して売れた代金は「売上金」として後ほど銀行振込で現金化することができます。
しかし、メルカリが初めての人を紹介した時にもらえる「招待ポイント」は「メルカリポイント」としてメルカリで買い物するしか使い道がありません。
その場合、損してでも現金を購入することで現金化できるというメリットがあったのではないかとも指摘されています。
メルカリで出品禁止が決定したのは現行の紙幣やコイン
メルカリで出品禁止となったのは、現行紙幣やコインです。
・福沢諭吉の一万円札
・樋口一葉の五千円札
・野口英世の千円札
が対象となります。
コレクション目的の過去の紙幣やコインの取引は引き続きOK
コレクションとしての「紙幣」のカテゴリは引き続き存在していて、趣味として集める過去の紙幣やコインの取引はOKです。
オリンピック等の時に発売されている記念コインなどの出品・購入、外国の珍しい紙幣やコインの取引も行われています。
印字がずれたものや、ギザギザが入ったコインなど、珍しいものを探してみるのも楽しいかもしれません。
まとめ
今回は、メルカリで現行紙幣の取引が禁止になったというニュースについて詳しくお伝えしました。
メルカリのルールはだんだん細かくなってきているのですが、それでも「なぜこれが出品OKなの?」という商品もまだまだあると思います。欲しい商品で「怪しいかも」と思うようなものがあれば、一度立ち止まって本当に取引すべきかどうか考えてみるのも大事だと思います。
万が一、犯罪につながりそうな商品を見かけた場合は、通報や問い合わせもできますので活用してみるのも良さそうです。